ピエト・モンドリアン【1872-1944】は、19世紀末~20世紀のオランダ出身の画家。ワシリー・カンディンスキーと並び、本格的な抽象絵画を描いた最初期の画家とさています。モンドリアンは、初期には風景、樹木などを描いていましたが、やがて完全な抽象へ移行するようになります。有名な「リンゴの樹」の連作を見ると、樹木の形態が単純化され、完全な抽象へと向かう過程が読み取れて面白いです。1917年には芸術雑誌『デ・ステイル』を創刊。ここで彼らの唱えた芸術理論が「新造形主義」と呼ばれるものであり、モンドリアンは「宇宙の調和を表現するためには、完全に抽象的な芸術が必要である」と主張しました。このモンドリアンの主張である水平・垂直の直線と三原色から成る絵画は、後の芸術家達にも多大な影響を与えています。
こちらのポスターはオフセットプリントになります。オフセットプリント(offset):平板印刷の一種で油(インク)の撥水性を利用した科学的な印刷方法です。版から紙へ直接印刷するのではなく中間転写体を介す為、版や紙への摩擦が少なく印刷できるのが大きな特徴です。正確で鮮明な多色刷りの印刷が可能で、原版からの再現性が高い事から現代のカラー印刷では最も広く使われています。