本名ラウル・ウバック。各国で様々なアートギャラリーを開催し、その知名度を徐々に上げているのがウバックです。彼の作品を知る一部の芸術評論家は、彼の作品を「電撃的な思考を得られる作品」と称しています。元来人間の行動や運動は脳から発せられる微量の電流によって行われるものですが、彼の作品はそれに近いものがあると言うことで、たとえば彼が描き出す作品が矢印の集合体であるように見えると自然と体がそちらを向くような事があり、人間の本能に訴えかける作品を作り出すアーティストは極めて少ないと言われていることから、彼の才能がどれほどのものかわかります。こちらのポスターはリトグラフになります。リトグラフ(lithograph):平板印刷の一種で油(インク)の撥水性を利用した印刷方法です。オフセット印刷の原型となる印刷方法で、元々は石(=リト)を原版に使用した為リトグラフと呼ばれますが、現在はより扱いに適したアルミ版が多く使われています。細かい筆致やインクの飛沫など原版の表現を損なう事無く印刷できるのが特徴です。