アイルランド出身の20世紀の画家。抽象絵画が全盛となった第二次世界大戦後の美術界において、具象絵画にこだわり続けた画家で、作品は大部分が激しくデフォルメされ、ゆがめられ、あるいは大きな口を開けて叫ぶ奇怪な人間像であり、人間存在の根本にある不安を描き出したものと言われています。1926年頃から水彩や素描を描き始め、1927年から1928年までベルリン及びパリに滞在し、 1929年からはロンドンで、家具設計、室内装飾などの仕事を始めます。油絵を始めるのもこの頃であるといわれています。1949年には「頭部」シリーズの制作を始め、ロンドンのハノーヴァー画廊で個展を開き、 1954年にはヴェネツィア・ビエンナーレのイギリス館で展示。この頃からベーコンの評価が定着してきます。また、彼は著名な哲学者のベーコンの傍系の末裔で、病気がちだったためか、一般的な教育はすべて個人授業でまかない、美術教育も受けていないと言われています。
こちらのポスターはオフセットプリントになります。オフセットプリント(offset):平板印刷の一種で油(インク)の撥水性を利用した科学的な印刷方法です。版から紙へ直接印刷するのではなく中間転写体を介す為、版や紙への摩擦が少なく印刷できるのが大きな特徴です。正確で鮮明な多色刷りの印刷が可能で、原版からの再現性が高い事から現代のカラー印刷では最も広く使われています。