ベルナール・カトランが日本に初めて紹介されたのは、1967年、東京・銀座の吉井画廊で開催された「カトラン展」によってです。 以来、今日までの30年は、1965年創業の吉井画廊30年の歩みと軌を一にしており、世界的な巨匠へのカトランの道は同時に吉井画廊の確かな足取りを示すものでした。この間、清春芸術村へも再三来訪し、1984年11月には当地で講演会を開きシンポジウムに参加、さらに1992年には吉井画廊との邂逅25年記念展を開催、また大阪、福岡をはじめとする日本各地で展覧会を開くなど、その作品は多くの人々に親しまれるに至っております。カトランの絵は洗練されたフランス的感性の視覚化ともいうべきものですが、カトランのこのフランス的感性を日本の精神的 風土に開花させて描いた情感豊かな佳品といえます。
こちらのポスターはオフセットプリントになります。オフセットプリント(offset):平板印刷の一種で油(インク)の撥水性を利用した科学的な印刷方法です。版から紙へ直接印刷するのではなく中間転写体を介す為、版や紙への摩擦が少なく印刷できるのが大きな特徴です。正確で鮮明な多色刷りの印刷が可能で、原版からの再現性が高い事から現代のカラー印刷では最も広く使われています。