パウル クレー:スイス生まれ(ドイツ国籍) 【1879-1940】自らの事を 「把握しがたい人物だ」と評したとおりパウル・クレーには、多面的で両義的な要素がその表現においても、又一個人においても深く内在しています。『色彩の魔術師』は、絵の具を変えるように作品によって具象・抽象といった画風も変化させています。そこには純真の結晶のような神秘性が描かれていながら、それは又同時に綿密に組み立てられた理論の上に成り立っています。「目に見える世界の再現でなく見えないものを見えるようにするのが芸術である。」 この精神が、彼にあらゆる表現の境界線を越えさせたのでしょう。
こちらのポスターはシルクスクリーンになります。シルクスクリーン(silkscreen):孔版印刷の一種で版面をインクが通る部分と通らない部分にわけて、インクを紙に押し出す方法です。印刷圧が少ないため様々な素材への印刷が可能で現在は版面にシルクの代わりにより目が細かく丈夫な化学繊維が使われることが多くなっています。印刷された時のインクの層が非常に厚く、繊細で柔らかな仕上がりが特徴です。