本名ジャン・ポール・リオペル。カナダのモントリオールに生まれ。1947年以来主としてパリで活動を続けていました。サロンドメの常連で、サンパウロやヴェネツィアのビエンナーレ展、ドイツのドクメンタ展などにもしばしば出品しています。シュルレアリスムの提唱したオートマチスム(自動描方法)に関心をもったリオペルは、緻密で色鮮やかな抽象画を制作に没頭します。それは、ランダムに色を散らしたものに違いないが、混沌を支配する私達の認識の範囲外にある法則性の存在すら感じさせるものだったといいます。こちらのポスターはリトグラフになります。リトグラフ(lithograph):平板印刷の一種で油(インク)の撥水性を利用した印刷方法です。オフセット印刷の原型となる印刷方法で、元々は石(=リト)を原版に使用した為リトグラフと呼ばれますが、現在はより扱いに適したアルミ版が多く使われています。細かい筆致やインクの飛沫など原版の表現を損なう事無く印刷できるのが特徴です。