■サンデー・B・モーニングとは
サンデー・B・モーニングは、ポップアートの旗手アンディ・ウォーホル本人が制作に関わったとされるシルクスクリーン版画のシリーズです。1970年、ドイツ人とベルギー人の若者2人が、ウォーホル作品のヨーロッパ版を制作する企画をウォーホルに持ちかけ、ウォーホル本人からオリジナルのシルクスクリーン版が貸し出されました。ウォーホルは最終的にこの企画から降りましたが、2人はその後もオリジナルとはわずかに異なる配色で、無許可のまま作品を250部制作しました。作品裏面には「Published by Sunday B. Morning」「Fill in Your own Signature(サインは自分で入れてください)」という黒色のスタンプが押され、ウォーホルがそのうちの数点に「This is not by me(これは私の作品ではない)」とサインしたことから、ヨーロッパ・エディションとして知られるようになりました。現在流通している作品の多くは、裏面のスタンプが青色に変わっています。サンデー・B・モーニング版は、アンディ・ウォーホル美術財団(ウォーホル・ファンデーション)が唯一容認する「ウォーホル(After)」作品として位置づけられています。
■作品について
本作は、アンディ・ウォーホルが1969年に制作したシルクスクリーン作品「Campbell's Soup II(キャンベル・スープ缶Ⅱ)」の中の1点「Hot Dog Bean(ホットドッグビーン)」をモチーフとしています。ウォーホルは1962年、友人の勧めで誰もが知るキャンベル社のスープ缶を題材に選び、32種類を描いた絵画で注目を集めました。その後、自身の版画販売のために設立した会社「ファクトリー・アディションズ」で、1968年に「Campbell's Soup I」、1969年に「Campbell's Soup II」として、それぞれ10点組・250部限定のシルクスクリーン版画を制作しています。同じモチーフを反復して描く手法は、ウォーホル作品を象徴する特徴のひとつです。